株と不動産の資産効果

日本人は世界と比べると株式投資に対して、あまり積極的ではありません。会社員の方などは株式投資を行っていても同僚には話さない事が多いと思います。

 

しかし直接的に株式投資を行っていなくても様々な形で間接的に株式投資などで資金は運用されている事は確かです。株式投資を行っていない方が最も影響があるのが評価損を確定した時です。
やっぱり似ている株と不動産の資産効果
自分には関係ないと思わずにある程度相場の方向性は確認しておいて損はないでしょう。

 

資産を分類する時はペーパー資産と現物資産と分ける事ができます。

 

ペーパー資産には株式や債券が一般的です。現物資産は貴金属や不動産が有名です。株式と不動産はその性質から似ている面と異なる面があります。

 

ここでいう不動産とは自分自身が住んでいるものではなく、投資対象としての収益性不動産の事です。

株と不動産の共通点

似ている点としては、

  • 需要と供給のバランスによって価格が変動する
  • インフレに強いと言われている
  • 価格の上下動が似ている
  • インカムゲインとキャピタルゲインが得られる
  • 資産効果の恩恵を受けられる(逆資産効果の影響もあります。)

などがあります。一方異なる点としては、

  • 株式が換金しやすいのに対して、不動産は換金に時間と手間がかかる
  • 株式が価格の上下変動=ボラティリティー(Volatility)が高いのに比べ不動産は低い

などがあります。それでは似ている点として挙げた、株式投資や不動産投資を行っている人が経験する資産効果を解説してみます。

 

資産効果は購入した株や土地の値段が上昇して、まだ利益を手にしていないにもかかわらず、消費や投資などの活動が活発になる事を言います。

 

たとえば1000万円で購入した土地の評価額が2000万になったら誰でも嬉しいはずです。差額の1000万円は働いて得るお金と異なります。

 

しかし「いつでも売れば1000万円手に入る」と考えると心に余裕が出てくるものです。そのような人が多ければ多いほど消費や投資が活発になり全体として景気は良くなります。

 

問題は実際に利益を手にしていない点です。2000万円になった土地はまだまだ値上がりすると思って持っていたところ、予想に反して下落してしまう場合も考えられます。

 

実際に利益を確定し、現金を手に入れても、その後は現金の運用方法で悩むかもしれません。

 

土地を2000万円で売却できたとしても、全体の地価が上昇していては、そのお金で他の優良不動産を購入する事は難しいからです。

 

手にしたお金を預金していてもスズメの涙くらいしか利息が付かないからです。昔のように8%前後の定期預金金利があった時代とは異なるのです。

 

一つは、ピークと考えた時に売却し、現金を手に入れてしばらく様子をみて、地価が下落した時点で新しい不動産を購入する方法があります。

 

ですが、ピークだと思っていたら、もっと地価が上昇したり、大底と思っていたら、底割れしてしまったり、株価と同じで地価を正確に予想するのは不可能に近いです。

 

株式投資に「頭と尻尾はくれてやれ」のことわざがある通り、高値で売り抜けて底値で買い上がるのは難しいと心得ておきましょう。

元の1000万円の評価額に戻ったならプラスマイナスゼロのはずなのに、「何であの時(2000万円の時)売らなかったのか」と後悔する事でしょう。そのような人が多くなってくると経済も全体的に停滞してしまいます。

 

逆資産効果とは先程の例では1000万円の土地の値段が下落して500万円になってしまい、消費や投資を控えるようになる事を言います。

 

失業などなんらかのきっかけで不動産を手放さなくなってしまうと500万円の損が確定してしまいます。

 

株式投資では自分が購入した価格以下になった場合に市場で売却せずそのまま持ち続ける事を塩漬けと呼んでいます。

 

塩漬けした株は企業業績が悪くなって下落した場合が多いので、そのまま持ち続けても上場廃止などになってしまう事も少なくありません。

 

株式投資を行っていらっしゃる方は経験があるかもしれません。最終局面になると日々物凄く上下動を繰り返していきます。ちょうどマラソンランナーの苦しい走りのように。

 

株式投資を行っていない方も、昨日は700円下落、今日は1000円の急騰などの言葉を見かけるようになったら注意が必要です。

 

1990年代、株価の下落が定着してしばらく経過してから、不動産の価格が下落していったのを覚えています。

 

いずれにしても、株や不動産価格というのは上昇する事も下落する事も正確には予想する事は不可能です。

 

日々様々なアンテナを張り巡らせて、生活していく事が大切ではないでしょうか。