株式投資の基礎知識 働いて得た収入を活かした資産形成

株式投資をしていて辛いと感じるのは、株価がズルズル下がっていくよりも、価格が上がったり下がったり安定しない時です。

 

日常に例えると気温が高い日と寒い日が交互に繰り返されると体に堪えるのと一緒です。

 

不動産投資なら、他の投資対象と異なり、毎日の価格のアップダウンでストレスを抱える心配は少ないです。

 

サラリーマンを続けて高い収入を得るのは理想的ですが、この状態をいつまでも維持し続けるのは思いのほか大変です。

 

働いて得られる高収入を確保できているうちに、次の収入手段を築いておくと将来安心して暮らす事ができます。

 

このように、流動的な高収入の状態を固定的な高収入に切り替えるために必要とされるのは、お金持ちの多くが保有している資産を手に入れること です。

お金持ちがもっているものの代表的な資産は不動産と株式です。

 

バブルと言われた90年代前後は株式と不動産の価格が軒並み上昇して庶民の手の届かない金額になってしまいました。預金金利も高く、銀行にお金を預けていたら、不労所得の利息が手に入ったのです。

 

低金利の現在ではお金を銀行に預けていても、ほんの少ししか利息が付かないので、お金を殖やす働きとしては弱くなってしまいました。

 

このページでは資産の一つ株式投資に関して簡単に魅力とリスクに関して解説していきます。

 

その前に株式投資の基本的な事柄をまとめておきます。

株式投資の基本

  1. 売買単位は100株
  2. 配当や優待を受け取るには基準日に持っている必要がある
  3. 見かけ上の儲けや損は実際に売却しなければ確定しない
  4. 様々な方法で売買できる

売買単位は100株

お米も一粒ずつ販売していては面倒です。株式も1株ごとに販売されるケースはまれで、現在は100株単位が主流です。

 

株価が300円の会社なら、100だと30,000円の元手が最低でも必要になります。通常の売買では約定代金に手数料や消費税が上乗せされます。

 

配当や優待を受け取るには基準日に持っている必要がある

 

株を保有している楽しみが配当金や株主優待です。安定的に株主に利益を還元している企業の株を持っているのが資産形成の基本。

 

ただし、配当金や株主優待の権利を受け取るには、権利確定月にその株を保有している必要があります。

 

反対にその基準日に保有してさえいれば、その後に売却しても配当金や株主優待を受けられる事にもなります。

 

現在は3月に権利確定月を設定している企業が多いです。ただし、小売業などは2月が多いです。

 

権利確定月が3月といっても、3月31日が基準日というわけではありません。株式は買い注文や売り注文が成立した日(約定日)と受け渡し日(決済日)が異なるからです。

 

通常は約定日から4営業日目に売買代金の決済が行われます。その関係で権利月最終日も、毎年いつになるのかは確認しておく必要があります。

営業日とは土日祝日を除いた平日のことを言います。

 

見かけ上の儲けや損は実際に売却しなければ確定しない

 

購入した時よりも値段が高くなると、売却しようか迷うものです。利益が出ている株を売ろうか迷う原因は

「今よりももっと値上がりするのではないか」

です。

 

一方購入した時よりも値段が安くなると、

「また元の株価に戻るのではないか」

と考える事が多くなります。

 

含み益や含み損は実際に売却して初めて利益や損失が確定します。含み益が100万円になったとしても、いつまでも確定しないでいると、現金は手に入れることはできません。

様々な方法で売買できる

現在は様々な方法で株は売却できるようになっています。不動産投資と大きく異なるのは売買のバリエーションの豊富さです。

 

基本は値段を決め手売買できる「指値」と値段は指定せずに注文する「成行」の二つを抑えておけば大丈夫です。

株式投資の魅力

株式投資の魅力を高めるための試みは企業サイドからも行われています。たとえば保有期間によって株主優待に差を設けている企業もあります。

 

例えば保有期間1年ならお米2キロ、3年なら4キロなど安定的な株主を確保するため企業も努力しているのがわかります。

配当金や株主優待を受け取れる

株式を保有していると、決算日から3ヶ月くらい後に配当金のお知らせや株主優待が自宅に届くようになります。預金ではほとんどお金が殖えない中、配当金や株主優待はありがたい存在です。

 

配当金を現在の株価(時価)で割った配当利回りを計算すると、いかに配当が魅力的なのかわかります。

 

もちろん配当には利益の裏付けがある事が大前提なので、継続的に利益を上げている会社であるかを確認する必要があります。

売却で儲けが発生することがある

配当金は少ない金額なのに対し、大きな金額を受け取れる可能性があるのが譲渡益です。

 

譲渡益は購入代金(+購入費用)と売却代金(+売却費用)の差額がプラスなら発生します。

 

譲渡益が出ると所得税と住民税がそれぞれ課税されます。(現在は20%)この税率は所得税のように累進性がないので、多く利益が出ても一定であるのがポイントです。

株式が増える事がある

業績が良く、配当金が多い会社の株価は長い目で見ると右肩上がりに上昇する傾向があります。

 

不動産も庶民の手が届かない金額にまでバブル時代はなりましたが、株価は「分割」を行う事で購入しやすい金額になることがあります。

 

3000円の株価と言っても実際の取引では最低でも100株単位で売買されるので、30万円が購入に必要となります。

 

1000株なら300万円にもなるので、高くなればなるほど流動性が少なくなってしまいます。

 

株式分割が行われると多くの人がその株を保有できるようになります。株式の総数が少ないと、どうしても株価の上下動が激しくなってしまいます。

 

上下動が激しいというのは、少しの売買で株価が変動するので、初心者の方は不安になるものです。

 

多くの人が株を持つようになれば、より企業の業績が反映された株価に近づくので企業にもメリットがあるのです。

 

株式が増えると持っている人にもメリットがあります。

 

3000円の株式を100株持っていた方が2分割されると保有株は200株になります。ただし株価も理論的には1500円前後になります。

  • 3000円×100株=30万円
  • 1500円×200株=30万円

株式分割はウイスキーの原液を水割りにする事を考えると分かりやすいです。株式の2分割は水を倍にするので価値は薄まるのですが、見た目の量は変わりがありません。

株価は理論価格以上になるケースも少なくありません。

 

特に成長著しい企業が株式の分割を発表すると、実際に分割が行われる日を待たずに株価がさらに上昇することがあります。

株式投資のリスク

保有資産の現物での取引をしている限りはいくら下がってもマイナスにはなりません。保有資産以上の取引が出来る信用取引は設けも損もてこの原理のように増やす働きがあります。

 

リスクを気にするのであれば現物取引がおすすめです。

株価が1円になることも

株が紙くずになったという言葉が使われるように、業績が悪くなったりスキャンダルが明るみになったりした会社の株価は限りなく0円に近づきます。

 

ただし0円になることは今までありませんでした。倒産や上場の廃止が決まった会社も1円にはなっても0円にはならないのです。

 

もちろんマイナスにもならないので、損失の下限は限られているといえます。

 

株式投資で家を無くすと例えられるのは、現物投資ではなく、レバレッジ(てこ)を利用して、保有資産の何倍も取引が出来る信用取引で生まれた損が原因のはずです。

塩漬けになることも

現在の株価と購入した時の株価の差がプラスなら含み益、マイナスなら含み損を抱えた状態です。「含み」は実際に保有株式を売却した時に確定します。

 

例えば1000円で100株購入した株価が500円になると、含み損は500円×100株で50,000円になります。

 

ここで、さらに株価が下がると考え、損を覚悟で売却する方法は「損切り」と呼ばれています。

 

損切りは損失を確定させる行為で嬉しくはありませんが、手にした現金で他の投資を行う事ができます。

 

一方、損を確定させずに、持ち続ける事もできます。これを一般的に塩漬けと呼んでいます。

 

塩漬けすると、投資資金が眠った状態になるので、あまり良いとは言えません。しかも株価が下がるということは、配当金がなくなる可能性もあるので、配当所得もなくなる可能性は高く、なんのために株を持っているのか分からなくなってしまうものです。

 

損切するか、塩漬けにするかの判断は難しいです。その後業績が回復する可能性はありますが、今までの経験から、業績が下降気味の企業の株はなかなか回復しないものです。

株価が気になって仕事が手につかない事も

スマホがあればどこでも株価をチェック出来る便利な時代。しかし購入した株価が値下がりしていても値上がりしていても、その後の株価は大いにきになるものです。

 

不動産と同じで購入時の価格と現在価格に差が生まれるのが株式です。株価は不動産と異なり、よりリアルに現在価格を見ることが出来ます。

 

働いている方なら仕事が手につかない可能性は高いです。

 

気になるのは買った株の値動きだけではありません。300円で購入した100株が500円になれば20,000円の儲けになります。

 

しかしその後700円になれば、儲けは40,000円に倍増するので、20,000円の儲けが出てもなんだか損した気分になるものです。

 

もちろんその逆もあり、自分の下した判断を肯定したい気持ちが働いているものと考えています。